幸せになるには・・・

仙台市内の某私立高校に勤める、あと1年で還暦を迎える国語教師です。これまで、長年、多くの本を読んだり、生徒と接してきたり、そして何より自分の人生を生きてきたりした中で得た知見をお伝えしていきたいと思います。

今日のテーマは「幸せになるには・・・」

これまで、授業者として、教務部長として、生徒指導部長として、多くの生徒の前で話す機会がありました。その時々、いろいろな話をしてきましたが、一番多く話したこと、そして根本的なことが、今日のテーマです。

幸せになりたい人は、是非この考えを自分のものにした方がいいと思います。

それは、「変えられるのは、自分と未来だけ。」

私の勤務校は地方の私立高校です。望んで入学してくる子もいれば、公立高校に落ちて仕方なく入ってくる子もいます。そんな新入生の登校日が3月末にあり、そこで話し続けてきた内容です。

「もうすぐ、入学おめでとう。私たち教職員は、みなさんの入学を心から嬉しく思っています。ぜひ、この学校で幸せな自分創りをしていってください。今日は、そのためのコツをお話しします。みなさんもご存じの通り、ここにはいろんな人がいます。付属の中学から来た人、推薦で望んで来た人、そして、残念ながら公立高校の入試で落ちて仕方なく来た人。その全ての人に伝えたいのが今日の話です。ところでみなさん、幸せになりたいですか?もしなりたいなら、私の言うことは聞いておいた方がいい。なぜなら、私の名前は、幸せを司ると書く、幸司という名前だからです。そんな私から、今日、みなさんに伝えたいメッセージは、これ。『変えられるのは、自分と未来だけ。』逆に言うと、他人や過去は変えられないということ。つまり、他人のせいにしたり、過去に引きづられたりしているうちは、決して幸せになれないということです。人間は弱い生き物です。こんなことを考えたことはありませんか?『受験勉強の時、弟がうるさくて集中できなかったなぁ。あいつがもっと静かにしていてくれれば・・・』『中学の先生、教え方下手だったなぁ。もっと上手い先生だったら・・・』『親がもっと良い塾に通わせてくれたら・・・』『部活の先生がもっと教え方うまかったら、もっと上位に行けたのに・・・』などなど。で、そんな考えを持っているうちは、あなたの人生はろくなものになりませんよ。だって、考えてみてください。あなたの周りの人たちは、あなたのために生きているのではありませんよ。みんな、自分のために生きているんです。もちろん、親御さんはあなたのためにできるだけのことをしてくださるでしょう。でも、それでもあなたのために全てを捧げるわけにはいかないのです。だって、親御さんにも自分の人生があるのですから。だから、周りの人に対して『私のために○○してよ』と求めてもしかたがないのです。他人は変えられません。あなたの都合の良いようには。変えられるのは自分だけです。自分の心のあり方、そして自分の行動は、変えられます。また、みなさんの過去の出来事も変えられません。タイムマシーンができるまでは。公立高校の入試に落ちた・部活で思った成績を残せなかった、その事実は変えられません。そんな過去を引きずっていては、何一つ良いことはありません。大切なのは、より良い未来を創るため、今できることを精一杯することです。過去のことなんて、もうどうでも良いことです。もしかしたら、この中にはこんな過去を持っている人もいるかもしれません。『実は、中学時代、教室に入りづらくなって、ほとんど保健室にいた。』そんな過去も関係ありません。高校入学で全てリセットされます。大学入試では、中学の記録は関係ありません。これから始まる高校生活を良いものにすれば、何の問題もありません。また、こんな人もいるかもしれません。『俺さまは、中学時代全国大会で入賞したんだ。』その経験は、素晴らしいです。でも、その栄光の過去を鼻にかけ、それを引きずっていたら、きっと高校では伸びません。だって、それは中学生としての成績に過ぎないのですから。だから、大切なのは、過去のことは置いといて、良い未来を創るため、今に集中することです。過去の出来事は変えられません。未来は変えられます。以上、今日、私が皆さんに伝えたかったメッセージです。『変えられるのは、自分と未来だけ。』みなさんが、人のせいにせず、過去にぐちぐちこだわらず、より良い自分と未来のため、今に集中して高校生活を送ってくれることを期待しています。そうすれば、きっとみなさんの人生は幸せなものになるはずです。私が言うのですから、間違いありません。ありがとうございました。」

伝わりましたでしょうか。ここ10年以上、ほぼこのような話をしてきました。そしてこの話は、在学中の生徒に「先生のあの話、良かった」と言ってもらえたり、卒業生から「今でも忘れていない」と言われたり、時には保護者の方から「感動して、下の子にも話した」と言っていただいたりした話でもあります。少しでも多くの人が「幸せ」な人生を歩めるよう、何かのヒントになればと思って魂を込めて書いてみました。だいぶ長くなってしまいましたが、ここまでお読みいただきありがとうございます。

実は、このブログの第1回の記事で、私の誕生日に投稿しようと思って書いていたのですが、魂がこもり過ぎて(?)日付をまたいでしまいました。そして私の誕生日の翌日は、母の命日でもあるので、ま、それはそれでいいか、と。

コメント

タイトルとURLをコピーしました